西山産婦人科不妊治療センター[不妊一般治療・体外受精・顕微授精]

当院の診療姿勢

不妊治療全般に対する当院の基本姿勢

当院は全国に先駆けて、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療を実施するなど、不妊治療施設として実績を積んで参りました。その技術は一般不妊治療にも反映され、開院以来平成21年12月末までの通算で、新患総数7155名、妊娠総数3922名、累積妊娠成功率54.87%となっています。

この妊娠率は、全国的にも世界的にも十分評価されるべきものと考えておりますが、さらに一人でも多くの方々に妊娠という扉が開かれるように、代替医療(医学補助療法)にも力を入れております。以下に当院のモットーを示します。

【1】最新の不妊治療を提供しつつ、安心と安全の医療を基本とします。

photo5従来の体外受精に加えて新技術の開発に心がける一方、最近の薬はよく効きますので薬の効きすぎに気をつけ、女性の健康あっての不妊治療であることを忘れません。
→「体外受精、胚移植に対する当院の基本姿勢」を参照ください。

【2】コミュニケーションを大切に、人間性豊かな診療姿勢に努めます。

photo6卵子・精子ばかりに気をとられて、「人」を見失うことのないよう、スタッフ一同、常に心がけます。

【3】アロマセラピー・栄養指導を通じて心身のリラクゼーションを手助けします。

photo7医学的な不妊治療に加えて、心身のリラクゼーションを重視し、より総合的で集合的な不妊治療を目指します。アロマセラピー(芳香療法)・心理療法・音楽療法などの代替医療とともに、とくに「食で不妊を治す」ことを目標においた栄養指導を行います。

体外受精、胚移植に対する当院の基本姿勢

当院では患者様にとって副作用の少ない安全で、安心の治療がベストと考え
「排卵誘発剤の使用を出来るだけ少なくし、必要最小限度の卵子を採卵する」 方針のもとに体外受精を行っています。
1978年に世界で初めて体外受精児が生まれてからやがて30年になります。

体外受精という治療のおかげで妊娠、出産に至った例は世界ではすでに100万人を超えたとされており、その恩恵には計り知れないものがあります。

ただ、従来からの体外受精は、排卵誘発作用のあるホルモン注射を女性に行ってなるべく多くの卵子を採取し、複数個の胚(受精卵)を子宮に戻すという方法が行われてきました。
その結果

  1. 排卵誘発剤に関係する母体合併症が発生することがある
    (卵巣腫大、腹水、血液濃縮、血栓など)。
  2. 多胎妊娠率が高い(日本では18.0%/平成15年統計)。

などが指摘されてきました。

そこで当院ではこれらの副作用を出来るだけ起こさないようにするために

  1. 出来るだけ排卵誘発剤の使用を少なくして、必要最小限度の卵子を採取する
    (排卵誘発剤をまったく使用せずに採卵して妊娠に至った方も多くおられます)。
  2. 胚移植は1〜2個とする(1個の胚移植が望ましい)。

の方針で行ってきました。

この結果、母体の合併症はほとんど認められなくなり、多胎妊娠率も平成16年は3.6%、平成17年は11.5%と、全国平均18.0%と比べてかなり良い結果を得ることができました。平成19年度には、体外受精と顕微授精を合わせた多胎妊娠率は3.8%、体外受精(新鮮胚)5.2%、顕微授精(新鮮胚)0%と、全国平均(体外受精13.4%、顕微授精11.9%)よりかなり低値となっています。

さらに、平成20年4月よりは

  1. 胚移植数は35歳未満の方は1個、35歳以上あるいは2回以上の治療で妊娠に至らなかった方の場合は2個とする。

日本産科婦人科学会の会告に基づき、【原則1個】を厳守しています。これにより、多胎率はいっそう低いものになっています。

これらの方法は採取する卵子数が少ない分、採卵時間も短時間ですみ、女性の身体的負担が軽減されますが、胚の取り扱いには高い技術を要求され、妊娠していただくためにはより慎重に進めなくてはなりません。


イメージ2いずれにしましても、患者様の治療上の不安が少しでも軽減され、尚かつ、良い結果が得られますよう、院長はじめスタッフ一同研究と技術の研磨に努力しております。

不妊治療を受ける患者様へ

【1】不妊治療は患者さまの熱意にささえられています。

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このホームページをごらんのあなたは、一日も早い妊娠を願う焦りの気持ちを抱いているのではないでしょうか。あるいは、期待と不安のあいだを揺れ動きながら治療を受けておられることでしょう。

不妊症の治療は医師の努力もさることながら、不妊症を克服したいと願う患者様の熱意にささえられています。とくにご夫婦のあいだの深い愛情と思いやりが基本です。

その意味で、もしご妊娠の朗報をお伝えできるとしたら、ご夫婦の二人三脚に医師が加わっての、まさに三人四脚の努力が報いられた結果といえるでしょう。

当院は、「決してあきらめない」診療姿勢を守っています。治療を受ける皆さんもぜひ、熱意をもって治療にチャレンジしていただきたいと考えます。

【2】原因はさまざまですが、治療法は飛躍的に進歩しています。

不妊症かと我が身を疑い、診察を受けるまでのためらい、夫婦のどちらに原因があるかと恐れた検査の日々、そしていざ、不妊症と診断されたときの落胆、さらには、治療を受ける過程での期待と失望…。

どれをとっても、「なぜ私たち夫婦だけが」と、自然のいたずらを恨 むお気持ちが強いことと思います。

photo2しかし、どの方も、今あなたが抱いている心の葛藤を経験しています。
不妊症とひとことでいっても、原因も、症状の程度もさまざまです。不妊症の原因は大きく女性側に原因がある場合と、男性側に原因がある場合とに分けられ、とくに、女性側の原因は非常に複雑です。それだけ、 妊娠という現象が、女性の精巧な体の仕組みに拠るためなのですが…。
しかし、現在、不妊症の治療は大きく進歩しています。

【3】たった1匹の精子で、妊娠が可能なのです。

photo3不妊症治療の最前線にあるのが、「体外受精」です。当院では、平成2年6月、三重県初の体外受精の赤ちゃんが誕生しまし た。さらに、平成6年2月には、凍結胚移植による赤ちゃんが、同年3月には、顕微授精(囲卵腔内精子注入法)による赤ちゃんが、ともに、 三重県下で初めて、当院でうぶ声をあげたのです。

体外受精は、重症不妊の方のための方法であり、適応には厳しい基準がありますが、同時に、日一日と進歩し、昨日まで不可能だった妊娠と出産を可能にする力を持っています。

当院では平成7年には、さらに、たった1匹の精子で受精可能な「夢の治療法」細胞質内精子注入法(ICSI)による妊娠・出産にも成功し、現在、顕微授精はすべてICSIで行っています。

【4】あなたは孤独でも、特別な存在でもありません。

不妊症治療のために通院しているあなたのお仲間はたくさんいます。 あなたは孤独でもなく、特別な存在でもありません。

photo4しかし、ともすれば、不安が希望を覆い隠してしまうでしょう。それでもなお精神的にリラックスするためにも、できるだけ快活に明るく、 治療を受けていただきたいのです。検査や治療の種類によっては、たいへん苦痛を伴うものもあります。子づくりとは「性」そのものですから、言い出すにも恥ずかしいということも多々あるでしょう。

しかしながら、次は自分が妊婦さんになるのだという意気込みのもとに、院長にはなんでも相談いただき、すべてをのりきって頑張っていきましょう。

あなたと同じように焦る気持ちを必死に抑えながら、治療を受け続けた結果、妊娠の朗報を手にした先輩はたくさんおられます。 もう一度言わせてください。あなたは孤独でもなく特別な存在でもありません。どうぞ、明るく心おだやかに、通院を続けてください。

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