不妊症と診断されたらおおよそ次の手順で治療していきます(ただし個人差があります)。
| 3か月〜6か月 | 不妊学級 | 不妊症についての解説、検査治療の説明 |
|---|---|---|
| 基本検査 | 基礎体温測定、一般精液検査、 フーナーテスト、頸管粘液検査、 子宮卵管造影、経膣超音波診断 |
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| 性交指導 | 排卵日予測のためにLHチェックおよび、 超音波検査を行う |
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| 6か月〜1年間 | 薬物療法 | 薬物療法による排卵促進と黄体機能不全の是正 |
| 排卵誘発 (過排卵の誘発) |
HMG−HCG療法 | |
| 人工授精 | 洗浄・濃縮精子による人工受精 |
一般不妊治療で2年以上妊娠しない場合は体外受精−胚移植(ただし、不妊原因により早期に体外受精−胚移植を行うこともある)。
不妊治療の初めの一歩は、最も妊娠の可能性が高い排卵直前に性交を持つことから始まります。

経膣超音波で卵巣内の卵胞の大きさを測り、排卵日を特定します。卵胞直径20mm前後で排卵となります。卵胞計測は、性交指導はもちろん、人工授精(排卵日に合わせて精子を注入)、体外受精(採卵日を決める)に欠かせない検査です。
軽度の排卵障害には クロミフェン療法 が有効です。これが無効の排卵障害には HMG-HCG療法 が用いられます。
対象・・・月経不順の方、時々排卵のない方。
このように、卵巣を刺激する性腺刺激ホルモンの分泌が十分でない場合はクロミフェン療法という方法が有効です。
卵巣から卵胞ホルモンがある程度分泌されていることが条件となり、月経周期の5日目から5日間毎日1〜3錠内服すると、約2週間後に排卵が起こります。

クロフェミン療法で排卵に至らない場合には、HMG−HCG療法を行います。まず、卵巣を刺激するHMGというホルモン剤を1〜2週間投与すると、卵巣に多数の卵胞が成長します。卵胞が十分に成長したと確認できた日にHCGという卵胞を破裂させる作用を持つホルモン剤を投与する方法です。

通常数個の排卵がみられ、血中エストラジオールは正常の数倍レベル(1,000〜3,000pg/ml)に達します。

HMG−HCG療法による排卵誘発に伴い多胎妊娠とともに卵巣過剰刺激症候群(OHSS:卵巣腫大、腹水、ときに胸水)が起きることがあります。 症状が重くなると血液循環動態にも影響が出て、血栓症や呼吸障害を起こすことがあります。症状が出たらすぐに医師に相談し有効な治療を受けましょう。
参考文献(1)