西山産婦人科不妊治療センター[不妊一般治療・体外受精・顕微授精]

不妊治療基礎知識

PART4 免疫療法(リンパ球療法)のお話

母体が受精卵(胚)を受け入れる仕組み

図2妊娠は、受精卵(胚)が子宮内膜に着床することで成立します。つまり、妻にとっては「異物」です。私たちの体には、異物が侵入するとそれを拒絶しようとする免疫機能が備わっていますから、受精卵も異物として拒絶されても仕方がありません。
 しかし、通常、受精卵は拒絶されずに着床します。何故かというと、妊娠と同時に母体内に「遮断抗体」という特殊な抗体が産生され、免疫反応から受精卵を守ってくれるからです。

不妊症と免疫療法(リンパ球療法)

図2一方不妊症や流産を繰り返す不育症では、この遮断抗体がうまく産生されないために、着床できない(妊娠できない)、あるいは着床しても異物と思われて早期に流産してしまうと考えられます。そこで、あらかじめ夫のリンパ球を接種して、受精卵への免疫反応を緩和しようというのが免疫療法(リンパ球療法)です。
  この治療法は、もともと原因不明の流産を繰り返す不育症(習慣流産)に有効とされてきましたが、最近は不妊治療にも取り入れられています。

免疫療法(リンパ球療法)の実際

リンパ球療法は、夫のリンパ球を培養して妻に皮下接種する治療法です。まず、夫から血液を30mlくらい採取します。その血液からリンパ球だけを分離し、X線で処理した後に妻の皮下に3箇所注射します。夫のリンパ球が刺激となって遮断抗体が出来るのを期待するのです。
ご夫婦がともに痛い思いをする治療法ですが、ぜひご夫婦で励ましあい、頑張って欲しいものです。

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