一般不妊治療・体外受精・顕微授精 西山産婦人科不妊治療センター

院長 西山幸江(生殖医療専門医・臨床遺伝専門医)
名誉院長 西山幸男(生殖医療専門医)

治療実績

治療実績

当院治療実績について

開院以来、妊娠総数と治療法の内訳を記録しています

当院では開院以来今日まで、当院を初めて受診・不妊治療を受けた方々の妊娠総数と治療法の内訳を記録しております。以下に「新患総数と妊娠総数および妊娠率」、「妊娠例における治療法の内訳」をご紹介いたします。

毎月の妊娠例とその治療法について月別の治療成績 当院で治療され妊娠された方から寄せられたお便り妊娠喜びの声

当院における新患総数と妊娠総数および妊娠率

1984年(昭和59年)11月1日の開院以来、2024年(令和6年)3月31日現在までに、西山産婦人科で妊娠された方の総数は、7868人です。新患総数11430人に対する妊娠率(通算)は68.8%です。

【新患総数と妊娠総数および妊娠率】

(1984年11月1日~2024年3月31日)

新患総数 11430人
妊娠総数 7868人
妊娠率 68.8%

最近4年間に絞っての妊娠総数と治療法の内訳

不妊治療は、開院より約40年の時を経て、著しく進歩、発展しております。
この点に配慮し、最近4年間(2019年~2022年)に妊娠された方々に焦点を当てて、治療法の内訳をご紹介します。

2019年~2022年の妊娠例における治療法の内訳

2019年~2022年の4年間に、当院で治療を受けて妊娠された方は1243人です。
治療法の割合は、体外受精・顕微授精による妊娠が55.1%、人工授精(AIH)を含む一般治療法による妊娠が44.9%であり、当院で妊娠された方の半数以上が体外受精での妊娠でした。

【妊娠例における治療法の内訳】
【治療法別の妊娠者数の内訳】

(2019年~2022年)

  治 療 法 妊娠数
1 体外受精・顕微授精(ART) 685人
2 人工授精(AIH) 264人
3 一般不妊治療(AIH除く) 294人

体外受精の妊娠率上昇を支える要因について

近年は半数以上の方が生殖補助医療(体外受精・顕微授精)で妊娠されています。女性の体にやさしい排卵促進法を実践するとともに、受精卵の染色体移動を担う紡錘体(ぼうすいたい)を傷つけないオーサイトシステムや、培養中の受精卵を守るタイムラプス培養器など、最新の医療機器を採用したことが、こうした結果につながったと考えております。

当院人工授精の治療実績

不妊原因によって治療法は異なります。すべての患者様に体外受精が必要なわけではなく、人工授精(AIH)で妊娠される方も多くおられます。
当院では、人工授精を含む一般不妊治療の成績を向上させるために、不妊の原因を知るために精細な検査を行う他、排卵促進剤の選び方や超音波検査による排卵時期の予測、精子調整の技術など、生殖補助医療で培われた高度な治療技術を生かして治療に取り組んでいます。
当院で人工授精を受けた患者様の妊娠率を紹介させていただきます。ぜひ、参考になさってください。

当院で人工授精を受けた患者様の妊娠率

(2019年~2022年データ)

患者数に対する妊娠率
患者数 695人
妊娠数 256人
妊娠率 36.8%
のべ患者数に対する妊娠率
患者数 2501人
妊娠数 256人
妊娠率 10.2%


当院では2019年~2022年の4年間に695人の方が人工授精を受け、256人の方が妊娠されました。人工授精の患者数に対する妊娠率は36.8%(256/695)となりますが、1回で妊娠しなかった方は、翌月も繰り返して行うことが多く、695人の方が反復して受けた「のべ患者数」は2501人となり、人工授精1回あたりの妊娠率は10.2%(256/2501)でした。

2019年~2022年 AIH回数別妊娠者数

妊娠した方が何回目のAIHで妊娠したかを示しています。妊娠した256人のうち1回目および2回目で妊娠した方はそれぞれ96人と54人で、妊娠者全体の63.2%が2回目までに妊娠していました。

2019年~2022年 AIH回数別累積妊娠率

累積妊娠率(%)を示したものです。妊娠した方のうち、約70%の方が3回目までに、約90%の方が5回目までのAIHで妊娠しています。それ以降の妊娠率は低くなる傾向にあります。

2019年度当院体外受精の出産率と流産率

日本産科婦人科学会は全国約 600 施設にて実施された体外受精の実績を集計し、年に一度治療成績を報告しています。今回は2019年度について、当院の出産率と流産率を全国平均と比較しました。対象は治療を受けた年齢が30歳、35歳、40歳の方としました。

総治療周期数あたりの出生率について

全国平均の出産率は13.1%でしたが、当院の出産率は13.9%と全国平均より高い結果でした。また、30歳、35歳、40歳の各年齢における出産率も全国平均より高い結果となりました。

2019年度体外受精の年齢別出産率
  • ここで言う「体外受精」には、顕微授精も含まれます。また、採卵周期に胚移植を行う新鮮胚移植および、凍結保存した胚を融解して胚移植する融解胚移植も含まれます。
  • 総治療周期数とは、体外受精・顕微授精・融解胚移植の治療周期数の総数で、それには途中で採卵がキャンセルとなった例や、融解胚移植の予定周期で何らかの理由により、融解中止となった例も含まれます。
  • 出産率とは、不妊治療を受けて妊娠された方が妊娠を継続・維持されて、無事に赤ちゃんを出産された方の割合をいいます。

流産率について

子宮内に胎嚢(胎児が入っている袋)が確認された時点で妊娠と判断しますが、残念ながらその後に流産となる場合があります。流産の多くはたまたま起こる受精卵の染色体異常が原因といわれ、女性の年齢が高くなるにしかだって多くなります。当院の場合、2019年度は30歳で14.3%、35歳で22.2%、40歳で20.0%という結果であり、全国統計同様、35歳以上で流産率が上昇していました。

2019年度当院体外受精の流産率

不妊治療の成功率は妊娠率、出産率ともに女性の年齢が高くなるにしたがって低くなります。女性の妊孕性(にんようせい/妊娠する力)には年齢の壁があるためです。年齢の壁に負けず、一組でも多くのご夫婦に赤ちゃんが授かるように、スタッフ一同、更なる研鑽を重ねてまいります。治療の経過でわからないことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

PAGETOPへ