一般不妊治療・体外受精・顕微授精 西山産婦人科不妊治療センター

院長 西山幸江(生殖医療専門医・臨床遺伝専門医)
名誉院長 西山幸男(生殖医療専門医)

PRP療法

PRP療法

PRP療法のご案内

PRP(多血小板血漿)療法は再生医療のひとつで、患者様ご自身の血液から抽出した高濃度の血小板を子宮内に注入します。子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなると期待される治療法です。
当院では令和元年8月7日、厚生労働省より認可され、8月21日より治療を開始いたしました。PRP療法により妊娠された方もおられます。

PRP療法とは?

PRPはPlatelet-Rich Plasmaの略で、日本語では多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)といいます。
PRP(多血小板血漿)療法(以下、PRP療法と略します)では、患者さん自身の血液から抽出したPRP(高濃度の血小板)を子宮内に注入します。血小板は、私たちの血液の中に含まれる固形成分のひとつで、出血を止める作用のほか、細胞の成長を促す物質や傷ついた細胞の修復を助ける物質、免疫にかかわる物質などを含んでいます。
とくにPRPにはさまざまな成長因子が多く含まれるため、子宮内膜が十分に厚くなり、受精卵が着床しやすくなると期待されています。

PRP療法の対象になるのは?

不妊治療中の女性患者さんのうち、人工授精または凍結融解胚移植を予定している方で、子宮内膜が薄かったり、複数回の人工授精あるいは胚移植を受け、不成功に終わった方が対象となります。

投与方法について

  1. 月経開始日より9日目および11日目に、PRPを子宮内に注入します。
  2. 当日、患者さんご自身の血液(静脈血)を20 ml 採取します。
  3. 専用の器具で血漿部分を抽出し、血小板を濃縮・調製したPRP1mlを子宮内に注入します。
    子宮内への注入には、人工授精や胚移植に用いるのと同様の細く柔らかい子宮用チューブを用いますので、痛みはありません。採血から子宮内注入終了までの所要時間は約1時間です。

なお、採取したPRPが固まるなど、PRPの性状が注入に不適切と判断された場合には、投与を中止する場合があります。その際には再度、採血する場合があります。

副作用について

PRP療法は再生医療のひとつのため、副作用を心配される方もおいでかと思いますが、心配ありません。
ご自身の血液を使用した治療なので安全・安心な治療法とご理解ください。また、抗凝固剤は使用していませんので、抗凝固剤に対するアレルギー反応の心配はありません。

費用について

PRP療法は保険適応外のため、費用は自費となります。費用については受付へお問い合わせください。

PRP療法について詳しく知りたい方は「産婦人科PRP研究会」HPを参照ください。

産婦人科PRP研究会
PRP療法の詳細(産婦人科PRP研究会/患者様へ)
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