卵子と精子を体外で受精させる方法です。卵子を体外に取り出し、シャーレの中の卵子に精子をおき、受精を待ちます。受精を確認後、数日間培養液で受精卵を発育させたあと、子宮の中に戻してやります。受精後分割した卵を分割卵、または胚といい、胚を子宮の中に戻すことを胚移植といいます。これら一連の過程が体外受精-胚移植です。
英語では体外受精はIVF(In Vitro Fertilization)、胚移植はET(Embryo Transfer)なので、体外受精-胚移植をIVF-ETとも呼びます。卵子と精子を体外で受精させる方法です。卵子を体外に取り出し、シャーレの中の卵子に精子をおき、受精を待ちます。受精を確認後、数日間培養液で受精卵を発育させたあと、子宮の中に戻してやります。受精後分割した卵を分割卵、または胚といい、胚を子宮の中に戻すことを胚移植といいます。これら一連の過程が体外受精-胚移植です。
英語では体外受精はIVF(In Vitro Fertilization)、胚移植はET(Embryo Transfer)なので、体外受精-胚移植をIVF-ETとも呼びます。体外受精の対象になるのは、体外受精以外の治療法では妊娠する可能性が低い場合です。男性不妊も体外受精の対象ですが、程度が高い場合は顕微授精の対象となります。
体外受精が一般不妊治療と大きく違うのは、その名前の通り、受精の場所を体外に設定することです。タイミング法、人工授精ともに、卵子と精子は女性の体内(卵管)で受精しますが、体外受精では、培養皿が卵管の替わりになります。このため、体外受精は、卵巣から卵子を体外に取り出す採卵から始まります。
採卵を第一段階として、次に採精⇒媒精⇒培養⇒胚移植という5つの段階を踏みます。
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら発育していきます。通常、媒精から2日後に4細胞に、3日後には8細胞にまで発育します。
媒精2日後の4細胞期胚を移植することをday2ETと呼び、媒精3日後の8細胞期胚を移植することをday3ETと呼んでいます。
受精卵をどの段階で胚移植するかは、受精卵の発育や患者様の状態などを考慮して決めます。また、桑実胚(媒精4日後/16細胞期胚)、胚盤胞(媒精5日後/着床準備の整った胚)の段階で胚移植する場合もあります。
採卵をして卵が採れたらその後、精子の処理をして媒精します。
その媒精から約16時間後に卵が受精したかどうかを確認します。
写真は前核胚期の卵です。正常受精では2個の極体と、雌性、雄性の2個の前核を認めます。
カテーテルに移植胚を吸引し、外筒を通して子宮に挿入し、子宮の中に戻します。
この方法が困難な場合には、経筋層胚移植と呼ばれる方法で胚移植を行います。