一般不妊治療・体外受精・顕微授精 西山産婦人科不妊治療センター

院長 西山幸江(生殖医療専門医・臨床遺伝専門医)
名誉院長 西山幸男(生殖医療専門医)

胚(受精卵)の発育を守るタイムラプス培養器

胚(受精卵)の発育を守るタイムラプス培養器

胚(受精卵)の発育を守るタイムラプス培養器

当院は平成27年よりタイムラプス培養器:CCM-iBIS を導入いたしました。
この培養器にはタイムラプスの機能があり、胚(受精卵)を培養器から出さなくても観察が可能なため、従来の培養器よりも培養環境の変化が少なく、妊娠率向上が期待されるシステムです。

タイムラプス培養器:CCM-iBIS 
タイムラプス培養器:CCM-iBIS 
  1. 培養器の中にカメラ付顕微鏡が内蔵されているので、培養中の受精卵を培養器から出さなくても観察ができます。
    → 培養環境が一定に保たれるので、受精卵へのストレスが軽減されます。
  2. タイムラプス(経時的観察機能)があり、一定の時間間隔で自動的に受精卵の撮影が可能です。スタッフ不在の時間帯でも受精卵の発育を観察できます。
    → 採卵翌日の朝に前核が見えなかった場合、残されている画像データから確認ができ、受精の有無がより確実となります。
タイムラプス培養器による受精卵の観察

数時間おきに観察された受精卵発育の様子をご紹介します。
なお、ご紹介した受精卵は、採卵から2日目(ICSIから45時間後)に胚移植を行い、無事妊娠出産に至りました。

採卵当日

① 顕微授精(以下ICSI)直後の卵子です。

採卵当日

② ICSIから9時間後の卵子の様子です。
  前核が2つ出現しています。

採卵翌日・朝

③ ICSIから14時間後の卵子の様子です。
  ②では離れていた前核が近づいています。

採卵翌日

④ ICSIから21時間後の卵子の様子です。
  ③で見えていた前核が消失しているのが観察できます。

採卵翌日・夕方

⑤ ICSIから27時間後の分割胚の様子です。
  細胞が2つに分割していることがわかります。

採卵翌日

⑥ ICSIから33時間後の分割胚の様子です。
  細胞が4つに分割していることがわかります。

PAGETOPへ