一般不妊治療・体外受精・顕微授精 西山産婦人科不妊治療センター

院長 西山幸江(生殖医療専門医・臨床遺伝専門医)
名誉院長 西山幸男(生殖医療専門医)

NEW INFOMATION OF INFERTILITY

クリニック便り

2021年2月号

テーマ 新型コロナワクチン接種に関するお知らせ

不妊カウンセラー部門 より

はじめに

妊娠を希望する患者様や妊娠中の患者様は新型コロナワクチンの接種をいつ受けたらいいのでしょうか?
この質問の答えは国の指針に基づき最終判断は本人で決めることになります。

⽇本産婦⼈科感染症学会、⽇本産科婦⼈科学会の見解

国は新型コロナウイルス感染予防にワクチンの接種準備を進めていいますが「石橋をたたいて渡る」国民性もあり一気にはなかなか進んでいないように感じています。
副反応の不安を報道で聞くたびに気持ちが萎えているのではないでしょうか。
本人任せの部分もあり皆さんが不安と迷いでもやもやして見えるのではないかとも思います。
世界ではイスラエルを筆頭にワクチン接種がスピード感をもって進められています。ワクチンの効果や副反応の状況もかなり解明されてきていますので日本でも一日も早い終息を願い、ワクチン接種の工程表が進められるように願っています。
最近、当院に通院中の患者様からも「新型コロナワクチンを接種しても大丈夫ですか?」というお問い合わせをいただくことが多くなってきました。
⽇本産婦⼈科感染症学会、⽇本産科婦⼈科学会の見解について抜粋してお知らせします。
極めて短い期間でワクチン開発が行われたため、十分な有効性や安全性に関する臨床データの集積がない現状ですが、現時点での提言を参考にしてください。
また、全文のリンクもご参照ください。

新型コロナワクチンへの提言
  1. COVID-19 ワクチンは、現時点で妊婦に対する安全性、特に中・長期的な副反応、胎児および出生児への安全性は確率していない。
  2. 流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外することはしない。接種する場合には、長期的な副反応は不明で、胎児および出生児への安全性は確立していないことを接種前に十分に説明する。同意を得た上で接種し、その後30分は院内での経過観察が必要である。器官形成期(妊娠12週まで)は、ワクチン接種を避ける。母児管理のできる産婦人科施設等で接種を受け、なるべく接種前と後にエコー検査などで胎児⼼拍を確認する。
  3. 感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクがある可能性がある肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している方は、ワクチン接種を考慮する。
  4. 妊婦のパートナーは、家庭での感染を防ぐために、ワクチン接種を考慮する。
  5. 妊娠を希望される女性は、可能であれば妊娠する前に接種を受けるようにする。
    (生ワクチンではないので、接種後長期の避妊は必要ない。)
不妊カウンセラーよりひとこと

学会の方針の内容を読んでみて「考慮という言葉」の意味に違和感を持ちました。
「考慮」を国語辞典で調べれば物事をいろいろの要素を含め考えると書いてあります。
判断は自分で決めなさいなのでしょう。テレビをはじめネットなどから配信されるワクチンの情報で考慮する判断は悩みます。国のしっかりした報道を注視したいと思います。

日本不妊カウンセラー学会認定カウンセラー 西山純江
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